(男2:女2:3千字)
## 登場人物
- チハヤ(女):マキと楽しく配信できればそれでいい。ちょっとおバカ
- マキ(女):チハヤと配信は楽しいが界隈は好きじゃない。辛口
- まっしゅ(男):配信文化に長くいる常連、軽い
- かくかく(男):配信文化初心者の常連、陰キャ
##あらすじ
繰り返される引退配信
界隈は面倒くさいし、馴れ合いはサムいし、配信は難しいし…
それでも続けちゃうし見ちゃうし、
そんな人たちが今日もどこかに集まっている
## 本編
マキ「だからさ、無駄に配信続けても意味ないって思うわけ」
チハヤ「それで引退するの?」
マキ「同接もフォロワーも増えないんだったらチャンネル潰して転生した方が賢いし、今までキャラを気にしてできなかった新しいこともできるようになるじゃん」
チハヤ「それはそうおもうけど」
まっしゅ「おもうよねーわかるわかる」
マキ「チーだってそう思うでしょ?」
なら私の言ってること正しいじゃん」
チハヤ「そーかもだけどー。
でも今まで聞いてくれてた人達とかもいるわけじゃん?」
せっかく知り合えたのにやめるのも寂しいっていうか」
まっしゅ「だよねーやめるのやめよー」
マキ「いやいやいやいや、それはチーがよく見過ぎだって」
チハヤ「えー、でもー」
かくかく「初見です」
まっしゅ「初見じゃないじゃん」
かくかく「なにこれ?」
まっしゅ「いいとこで来たね」
かくかく「いつもの?」
まっしゅ「そ、いつもの」
マキ「あのさぁ、配信界隈にいる奴らにとっては配信者はあくまでコンテンツ。
イケボカワボ目当てでずっと徘徊してんだから、アタシらみたいな弱小チャンネルひとつなくなったところで別の配信に流れるだけだって!」
かくかく「言うじゃん」
まっしゅ「今日もキレッキレ」
チハヤ「えー、そうなのかなー」
マキ「そうだって!」
チハヤ「うーん、でもー」
マキ「でもじゃない!」
チハヤ「……マキがそんなにやめたいって言うなら、私もやめてもいいかなーって思うけど…」
マキ「だーかーらー!アタシがどうとかじゃなくてチーがどうしたいかって話をしてんじゃん!」
まっしゅ「マキちゃんの気持ちもわかるけどねー。
個人的には応援するならチハヤちゃんかなー」
マキ「は?コメントキモっ
露骨に肩持ってんの分かりやす過ぎ」
チハヤ「ちょっとマキ。口が悪いって」
マキ「こーゆーコメントでしか言いたいこと言えない奴らの相手しても無駄じゃん」
チハヤ「え、ちょっとそれはマキ言い過ぎ。
流石にそれはないよ」
マキ「あ?言い過ぎってなに?あたしなんか間違ったこと言った?」
かくかく「これ、来るんじゃない?」
まっしゅ「来たねぇ、恒例のヤツ」
チハヤ「え、分かんないの?じゃーもーいい。
マキにはこれ以上もう何にも言わない」
マキ「言わないんじゃなくて言えないんでしょ。
まともに反論できないくせに、感情論押し付けないでもらえる?」
チハヤ「あ、そーゆーこと言うんだ。
ならいい。私たち、今度こそ解散だね」
まっしゅ「始まったー!!」
かくかく「はい、チャンネルハチマキの解散ライブ配信193回目スタート」
まっしゅ「よく数えてんねー」
かくかく「さっきまで192回目の切り抜き作ってたから」
まっしゅ「しごできじゃん。おつかれー」
チハヤ「あ、こないだの切り抜き見たよー。
マキがデスソースに当たったとこちょーウケたー」
まっしゅ「ああ、ドッキリ企画のやつね」
かくかく「まあ、あの瞬間が1番取れ高バッチリだったし」
まっしゅ「かっくんって他でも切り抜き作ってんの?出来良いよね」
かくかく「他の配信とかは、見たことない」
(3人同時)
チハヤ「え!?」
まっしゅ「うっそぉ」
マキ「マジ?」
かくかく「なんだよ」
まっしゅ「初心者のクオリティじゃないでしょ、アレ」
マキ「テロップの差し込み方もうるさくない程度に要点まとまってたし、アイキャッチの演出も次のシーンとの切り替え方が自然だったよね」
チハヤ「そーそー、なんかぷろの仕事って感じだった!」
かくかく「適当にやっただけだし」
まっしゅ「とか言っちゃってー、ホントは経験者なんじゃないのー?」
かくかく「そんなんじゃねーって」
まっしゅ「隠さなくてもいーって。
チハヤちゃんだって気になるよねー?」
チハヤ「たしかに…気になるかも!」
まっしゅ「ほらー」
かくかく「だから別になんもねーって(言ってんじゃん)」
マキ「(かぶせて)アタシも気になる」
チハヤ「マキ…?」
マキ「アタシら毎回思いつきで毎回配信とか動画とかやってるけど、本当は流行ってるネタやったり短いショート作って知ってもらったり、もっと色々工夫しなきゃって分かってる」
まっしゅ「あーね?」
マキ「でも面白い人のマネしてもそれはアタシらの持ち味じゃないし、ただの二番煎じになるだけで、そもそもそんなことがやりたくて始めたわけでもないし、なんていうかなんかこう何が言いたいかわかんなくなってきた!
あーもー今のナシナシナシ!」
チハヤ「わかるよ。
私だってマキとやりたいと思ったから一緒に始めたんだもん。
でも、やればやるほど楽しいってなんだろーってぐるぐるしちゃって、マキに任せっきりになっちゃった」
マキ「アタシだって何したらいいかなんてわかんないよ。
でも、あんたが作ってくれた切り抜き、正直おもしろかった。
ウチらのことを楽しんでくれてんだって、面白く見せようって考えて作ってくれた、んだと思う。
だからどんなこと考えながらどうやって作ったのか、聞いてみたい」
かくかく「……」
チハヤ「だめ?」
かくかく「いや…」
マキ「じゃあ教えてよ」
まっしゅ「まあまあまあまあ、そんなガチになったってキンチョーするってー。
ゆーて俺が最初に気になったわけで?
なのにこんなこと言うのもなんなんだけど?
やること全部に意味があるってわけでもないし?
思いつきでいい感じにやったら出来たって場合もあるじゃん?
もっと気楽にいこーよー」
チハヤ「それはそーかも…」
マキ「こっちはマジで聞いてんだけど」
まっしゅ「いーじゃんマジになんなくてもさー」
マキ「マジでキモいんだけど」
チハヤ「マキ…」
まっしゅ「まあね、そーゆーとこがさマキちゃんとチハヤちゃんのウリなわけで、そーゆーノリで毎回解散配信やってんの見てるのは楽しいんだけどさ。
でもそのノリをコメントの俺らに要求すんのは違くない?
俺らは見てるだけで充分なんだからさ」
チハヤ「あ…え?」
マキ「……は?」
まっしゅ「だーかーらー、マキちゃんも言ってたじゃん。
所詮配信者なんてイケボカワボ出してなんぼ、楽しませてなんぼのいちコンテンツなんだから、辛いとか悩んでるとかで涙誘うんじゃなくてエンタメに変えてこーよ。 そんで俺らみたいな暇人を少しでも楽しませてくんない?」
マキ「おい、て(めえ!ぶっこ)」
かくかく「そんなんじゃねーよ」
チハヤ「かくかくさん?」
かくかく「本当に、そんなんじゃなくて、ただずっと見てたいって思ってさ」
3人「……」
かくかく「俺、動画編集の仕事しててさ、教材とかだけど。
だから編集とかはやり方知ってて、それで切り抜きとかの作り方は知らなかったけど、見やすいものを作ろうって思って。
配信は本当にこのチャンネルが初めてで、それまで動物の動画ばっか見てて、人が喋ってるやつとかあんま見たことなくて、たまに見てもよくわかんなくて」
まっしゅ「あるよねー、ハシビロコウとかシマエナガとか」
マキ「アンタ鳥しか見たことないわけ?」
チハヤ「2人は黙ってて!」
マキ・まっしゅ「はい…」
かくかく「初めてここの配信見た時、くだらねーって思った。
辞める辞めるって言ってるくせにずっとやめないし、急に別の話しになるし、喧嘩したかと思えば次の遊ぶ予定決め出すし、ぶっちゃけメチャクチャだなって思った。
そんで、気がついたらずっと見てた」
チハヤ「そうなんだ」
かくかく「わけわかんないことばっかやってるの見てんのがきっと楽しかったんだと思う。
そんで、それを自分なりに残しておきたくて、気づいたら動画の編集なんかして、切り抜きとか公開して。
だから特に理由とかはないんだ、ごめん」
チハヤ「ううん、ありがとう」
マキ「…あたしも…ありがとう」
まっしゅ「サンキューサンキュー」
マキ「オマエじゃねーよ!」
チハヤ「もう!なんで喧嘩ばっかしてんの!
それよりさ、私嬉しかったよ。なんていうか、いてくれてありがとうって感じ?
あ、今の話のこととかもそうだし、切り抜きしてくれてありがとうっていうのもあるんだけど。
マキと一緒にしゃべったり、盛り上がったりしてんのとかも楽しかったし、編集の仕方めっちゃ上手だなーって思ったし、ってそういうんじゃなくて!
あー、なんていうか見てくれたんだなーって思ったっていうか。
そーゆーのをマキと一緒にやってこれてよかったなーって思ったりとか」
マキ「チー、何言いたいのかわかんない」
チハヤ「だから!今喋ってんじゃん!えっとそれで、だからー。
もー!マキのせいで何言おうとしてたか忘れちゃったじゃん!」
まっしゅ「このチャンネルを好きになってくれたかっくんが家族みたいで嬉しかったんだよねー?」
チハヤ「そうそう!そんな感じ!ってあれ、そう言われるとめっちゃ恥ずかしいこと言ってない、私!?」
マキ「なんかーめっちゃ腹立つんですけどー」
チハヤ「もー!みんな私に最後まで話させてよ!
えーと、だから…そんなかんじ!!」
マキ「…終わり?」
チハヤ「もーいーじゃん!なんか考えてるうちにグチャグチャしちゃったの!」
まっしゅ「長文セリフ苦手だもんねーチハヤちゃん」
かくかく「まあ、後でテロップ入れてモノローグ足しとくから問題ないよ」
マキ・まっしゅ「おー、しごでき」
チハヤ「えー、やめてよー!
ますます私がバカに見えちゃうじゃん!」
マキ「ある程度バカに見えてるのは分かってるんだ」
まっしゅ「意外とメタ認知できてるタイプだよねー」
かくかく「フリオチ効いてて編集助かってる」
チハヤ「もー!引退!絶対引退するから!
引退して馬鹿キャラ卒業するんだから!!」
マキ「え?ああ、引退ね」
まっしゅ「お、話が戻ってきた」
かくかく「微妙に戻れてない」
チハヤ「終わり終わり!はい!今日はおしまい!」
マキ「あー、もう流れめちゃくちゃ。
んじゃエンディング流すよー。
バイバーイ」
チハヤ「バイバイ!」
(配信終了画面が流れる)
まっしゅ「今日も荒れたねー」
かくかく「荒らしたの間違いじゃね?」
まっしゅ「そうとも言う。おや?」
チハヤ「ねー、マキー、ちょっと顔赤くない?」
マキ「は?そんなことないけど」
チハヤ「もしかして…照れてる?」
マキ「照れてない」
チハヤ「えー、そんな照れるようなこと言ったっけなー?」
かくかく「これって」
まっしゅ「ミュート出来てないねー」
かくかく「切り抜き確定」
まっしゅ「だね。全部聞こえてますよー」
チハヤ「え、うそ、筒抜け?」
マキ「ヤバっ!マッジ最悪!!」
かくかく「これ神回になるんじゃね?」
チハヤ「マキ、早く早く!」
マキ「分かってるって!もう切るよ!」
まっしゅ「次の引退、楽しみだね」
ーー配信が終了しましたーー
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